曲名 作曲者 この曲について(荻野考)
THE SACRIFICE
(犠牲者)

映画『ピアノレッスン』で使われている曲です。

 

マイケル ナイマン
Michael Nyman
8分の12拍子で構成されたイ短調の曲です。もしこの曲がイ短調でなかったらショパンのエチュードOp.25ー1なみに難しい曲になっていたかもしれません。イ短調の調号は♯も♭も無しなのですべて白鍵で弾けばOKなのです。
途中でイ短調の平行調である、ハ長調に変わる部分があり、悲しい曲調に少し安らぎを与えてくれます。

この曲の最大のポイントは『右手の小指を使って流れるようなメロディを奏でつつ、他の4本の指は左手と相まって伴奏を繊細に演奏する』ことにあると思います。もちろんペダリングの技術もいるわけですが、「ドタドタ」しないようにするには、ペダルを使わずに指だけで滑らかに弾けるまで練習することが必要に感じました。
自分の耳で自分の音をよ〜〜く聴くこともたいへん大事です。また、違う奏法をしてみて聴きくらべをしてみると、さらに上達していかれることと思います。
※ここでいうところの『メロディ』とは大譜表の上側(右手側)の音符の中で、音符についている「ぼう」が上を向いているものだけを指します。

よく荻野講師が取り入れる練習方法なのですが、この曲に関して言うならば、まず
1. 小指だけでメロディを演奏してみる。(出来る人は右手の小指以外の部分も弾きましょう)
2. 普通に弾きやすい指使いでメロディを演奏してみる。(もちろん感情も込めて!)
3. 両方を聴きくらべて小指のみの演奏の「どこがどのように悪いのか」欠点を見出す。
4. 3で気付いた事を頭において気をつけながら小指をメロディにした弾き方で弾いてみる。(この時にはなるべく小指以外の部分も弾けているのがベターでしょう)
・・・という繰り返しです。わかっていてもなかなか『練習』に取り入れるのは難しいことですが、必ず効果はあります。

さらにこの右手の奏法が出来るようになったら左手を付けていくのですが、右のパターンと左のパターンは微妙に違っていて、これがまた混乱を招きます。左は左のみでよーーく練習して「そら」でも弾けるくらいになりたいですね。

マイケル・ナイマンさんは現代の作曲家です。映画の音楽は特に有名です。CDもたくさん発売されていますので、ぜひ聴いてみて、弾いてみましょう!

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